「つきのわ」では3つの「わ」を大切にしています。
作業療法士として勤める傍ら和太鼓を趣味として続けていた時期から、太鼓をリハビリに生かせないかと思っていました。
そんな時に、入院中の4歳の男の子の病室に太鼓を持ち込んだ事がありました。
座ることも、話すこともできないその子が、太鼓のバチを一緒にもって叩くと、小さな手に力が入り表情に変化が起きました。
太鼓には、医療にはない不思議なパワーがあり、きっとこれはもっとたくさんの子に生かせると改めて感じたのです。
「私たちも見に行って大丈夫ですか?」これは、以前、私のコンサートに行きたいと言って下さった、障害児のお母様からの言葉です。
私にも、他のお客様にも「迷惑をかけまい」と気を使って言って下さった言葉でした。そして同じ言葉を、母親となり小さな子どもを持つ親友からも聞きました。
「私のコンサートだからこそ、誰もが気兼ねなく来てほしい」そんな思いを込めて、このコンサートを企画しました。 ~2014年月村路子ソロ公演「月華打人」フライヤーより引用~
和太鼓奏者として活動している中で感じていたこの思い、2014年のソロ公演で初めて実現させてからずっとその気持ちは変わりません。今までもこれからも、続けていこうと思っています。
自分のお教室を始めようと思ったときに、一つ思いついたことがありました。先生、生徒という間で、一方的に教えていくのではなく、生徒さんからの要望を聞きたいというものです。
作業療法士として勤めていた際に、リハビリは常に患者さんの希望あってこそうまく進むことが往々にしてよくありました。
「なりたい自分」「かなえたい事」に向かって、作業療法士と患者さんが一緒に取り組むことが、良い結果を生みます。
そんな「二人三脚」の関係を、自分のお教室にも取り入れたいと考えました。